脳卒中片麻痺患者様の起居動作の獲得に必要な要素とは何か?
脳卒中片麻痺患者様のリハビリを担当することは多いと思います。
早期離床、早期歩行のリハビリを求められる現場では、
少しでも多く歩かせるということが行われますが、
基本動作の獲得もとても重要な治療内容になります。
特にベッド上の寝返りや起き上がり動作練習はなかなか獲得が難しいと感じる方も少なくありません。
脳血管疾患の患者様において、寝返りや起き上がり動作はとても重要です。
なぜならここできちんと自分の身体を動かせるかどうかが
座位練習や歩行練習に繋がるからです。
こうした姿勢であなたはどのようにリハビリを行いますか?
今日はベッド上での寝返り動作や起き上がり動作を例にあげて
正常発達分析の評価方法について考えてみたいと思います。
起居動作の獲得を正常発達分析から考えてみる
生まれたての赤ちゃんが、徐々に成長していく過程をあなたは見たことがありますか?
自分の子供がおられる方はわかると思いますが、子供はまず見ることから始めます。
自分の空間における情報を目を通じて情報収集を行い、その後に自分の目と手との協調性を獲得していきます。
その時に重要になるのは頭頚部の働きと、その際の眼球運動、上肢の動きです。
頭部が左右に回旋することや、頭部を床面から持ち上げるなどの動作が重要になるのです。
頭部を持ち上げることは重心位置を身体中心に近づける役割があります。
これらの動きを元に、寝返りから起き上がり動作に繋げていくのですが
あなたの患者様にこうした運動を指導していますか?
こうした寝返り動作や起き上がり動作を小児の発達学的に考えることが
脳卒中片麻痺患者様のリハビリには必要だと私は考えています。
もしこうしたことから考える機会を作りたいならこちらのセミナーがおすすめです。
PT・OTのための脳卒中片麻痺における動作分析とリハビリ戦略|一括申込
講師:弓岡 光徳先生
大阪人間科学大学 理学療法学科 教授 / 理学療法士