リハビリ現場で覚えておきたいリスク管理技術とは?
様々な現場において、患者様の急変予防は必須技術だと私は考えます。
どれだけすごい徒手技術を持っていても、どれだけすごい歩行介助技術を習得していても、
リハビリ中に急変を起こしてしまっては元も子もないからです。
私達は患者様に対して運動療法を提供します。
それは患者様の状態を不安定な状況に変化させることに繋がります。
そのリスク管理を徹底的に頭に叩き込んだうえでリハビリを進めていかないと
いつか取り返しのつかないことに繋がってしまいます。
そのためには何を勉強しなければいけないのか、を今日は解説します。
若手の理学療法士や作業療法士が覚えておくべきリスク管理技術とは?
リスク管理技術というと特別な手技のような表現方法になってしまうかもしれませんが、
簡単に言うと、「患者様の状態変化をとらえられるようになる」ことがリスク管理技術になると私は考えています。
- なぜ血圧が低下したのか?
- なぜ脈拍数は増加しているのか?
- なぜ患者様の発語量は減ったのか?
- なぜ患者様の表情は曇っているのか?
こうした患者様の小さな変化に気づけるかどうかが、
リスク管理技術には重要になります。
そしてここからが重要で、では気づいた後はどうするべきか?なのですが
その患者様の変化に対して、「なぜ」を放置せずにきちんとアセスメントを取るべきなのです。
血圧が変わったな、で終わらしてしまえば、それは状態が変わったことを理解しているだけで、リスク管理にはなりません。
その変化は安全なのか、どのレベルであれば運動を続けても大丈夫なのかをきちんと理解することが重要なのです。
そのためには医学的な知識が必要になります。
こうした知識を学ぶことが若手の理学療法士や作業療法士にはとても重要だと感じます。
もしこうした知識を学びたいと感じているのであればこちらのセミナーをチェックしてみてください。
2024年9月10日(火)19:00~20:30【オンライン開催】

講師:奥村 高弘 先生
近江八幡市立総合医療センター 副主幹
理学療法士
循環器認定理学療法士
心臓リハビリテーション指導士
腎臓リハビリテーション指導士