患者様に対する地域支援の考え方とは?

以前、訪問現場では患者様の在宅復帰に向けて、今までの生活の中で参加されていた集団活動の中に再度参加していくサポートをさせていただいたという記事を書きました。

訪問現場においては、患者様の身体機能やADL活動だけではなく、こうした社会参加をサポートしていくことがとても重要になると我々は感じています。

こうした社会参加を促すことはより広い視野で患者様や患者様を取り巻く環境を俯瞰で見れるようにならなければいけません。そして何より他職種との話し合いや相談を元に、方向性を決めていくことがとても重要になります。

今日はこうした地域の中で患者様を支援していくといううことについて考えてみたいと思います。

 

リハビリ現場における地域支援の考え方とは?

皆様は「注文を間違えるカフェ」というお店があるのを知っていますか?

これは認知症患者様が社会参加をしていく場所として作られたカフェで、「認知症を持つ方が注文を間違えることを前提にして作られたカフェ」として一部で知られるようになりました。

 

これは認知症のある方でも社会進出の足掛かりになることを祈って立ち上げられたカフェであり、このような活動は全国に広がっています。

この兵庫県でもコロナ前は西宮のほうでも注文を間違えるケーキカフェが開催されていました。

 

こうした活動は障がいを抱える方の社会進出には欠かせない活動であり、

これから先の未来において、地域で患者様を支えるという国の方針にとってなくてはならないものになると私は考えています。

 

障害や問題を抱えていても、こうした社会進出を地域の人々が率先してサポートしてくださることが、社会進出にはとても重要なのではないでしょうか?

 

認知症があるからこそ、人に会いたくない、社会から孤立されてしまうのではなく、そうであるからこそあらゆるサポートを経て社会での役割をきちんと担っていきながら生活することこそ、これからの未来には必要なことなのかもしれませんね。