転倒リスクが高い患者様に必要な知覚・認知的アプローチとは?

高齢者の転倒リスクだけでなく、リハビリに従事するセラピストにとって欠かせない

「姿勢制御に対するアプローチ技術」

こうしたリハビリ技術はどのように勉強していますか?

 

姿勢制御と検索すると様々な情報がウェブサイト上で手に入れることができますが、

視覚情報から姿勢制御を考える考え方はなかなか得られるものではありません。

また、認知機能面に対してのアプローチ技術も必要になってきます。

今回はこうした情報を統合するために必要なことについて考えてみたいと思います。

 

姿勢制御を考えるうえで視覚情報に対してどのようにアプローチしていくべきか?

視覚情報と一言でいうと、どんなことと思われるかもしれません。

しかし、我々は眼球運動やピントの調整など、目は様々な機能を有しているにもかかわらず、こうした評価方法にあまりフォーカスが当たるということはないように思います。

 

私自身はパーキンソン病の患者様のリハビリや寝たきり患者様のリハビリにおいて、眼球運動のトレーニングはとても重要になると感じています。

それは目を動かして、対象物をきちんととらえることができるか、対象物にしっかり注意を向けることができるかによって、身体の動きが全然変わるということを実感しているからです。

 

スポーツ選手においては動体視力という観点は、よく注目される内容ではありますが、それは高齢者やリハビリに従事するセラピストにとってもとても重要な内容だと思われます。

 

姿勢制御に必要な知覚・認知的アプローチとは?

転倒リスクの高い患者様のリハビリにおいて、筋力的な問題点に対してアプローチをすることは重要です。

しかし、知覚や認知的な面に対してアプローチを考えている方はどれくらいおられるでしょうか?

 

認知的なアプローチと難しく言いましたが、例えばあなたは今どのようなことをして、考えながらこの記事を読んでくださっていますか?

歩きながらスマホを診ているという方もおられるのではないでしょうか?

そうしたことを細分化して考えてみてほしいと思います。

手元を見ながら歩いていても、あなたは前から来た人をよけながら歩いたり、

足元に転がっている犬の糞をよけながら歩けていると思います。

 

そうした情報の処理能力を鍛えていくということも、姿勢制御には必要になっていたりするのです。

こうしたアプローチを考えることも重要になってきます。

 

こうしたところに着目してリハビリを進めることで、より安定した姿勢制御を獲得できるのではないでしょうか。

 

もしこうした内容に興味があるのであれば、こちらのセミナーをおすすめします。

 

理学療法士や作業療法士が悩む歩行の姿勢制御に必要な知覚・認知的アプローチ

 

講師:樋口 貴広 先生

東京都立大学 東京人間健康科学研究科 教授

※その他略歴はこちら

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。