論文の読み方や統計学がよくわからないという方へ
多くのセラピストが、臨床で患者のリハビリ方法を調べるためにインターネットで論文を探した経験があると思います。
論文は先人の研究成果であり、治療法のエビデンスが示されています。
しかし、論文には多くのデータが含まれ、その読み解き方が重要です。
私も論文を読む中で、書き方がわからず結論や考察だけを読んでいました。
論文の読み方や書き方を学ぶ機会は、実は少ないと感じる方も多いのではないでしょうか。
なぜ論文の読み方を学ぶべきなのか、それを今日は解説してみたいと思います。
臨床研究の方法や読み方は学生時代に習っている
研究と聞くと、なかなか難しいものという先入観がある方もおられると思います。
しかし、研究は難しいものではなく、私達も常日頃からその思考過程を経て患者様のリハビリを行っているのです。
患者様の問題点について仮説を立て、検証し、再検討する
この過程について、データをまとめたものが論文になるのです。
こうした考え方は私たち自身が常日頃から行っているものであり、
臨床の中でさまざまな情報を統合したものが論文として発表されています。
今後も長いセラピスト人生において、多くの論文を読むことでしょう。
それであれば、早いうちに論文の読み方を知っておきましょう。
臨床研究はまず症例発表から始めよう
症例発表は臨床研究の最たるものです。
日頃から仮説・検証・再検討してきたものを紙面上に書き起こし
なぜその治療を選択したのか、そのエビデンスは正しいのかをまとめたものが、症例発表になります。
これは臨床研究といっても差し支えないものだと私は感じています。
臨床研究は書き方やデータの取り方こそ難しいと感じるかもしれませんが、
やることはとても似通ってきています。
だからこそ症例発表が専門理学療法士の資格取得に必要になるのですね。
では、より専門的に症例発表データを作成するために必要なことはどういったことなのか?
なぜ理学療法士や作業療法士が統計学の知識を学ぶべきなのか?
学生時代に統計学の知識を学ぶ意義がわからないと感じた方もおられると思います。
統計学を学ぶのは、卒論に必要だからと割り切って勉強したのではないでしょうか。
しかし、臨床で働く上で統計学の知識を知っているのと知らないのでは
雲泥の差がある場面があります。
それは学会発表ではありません。
患者様のリハビリにおける有用な運動は何か?
を具体的、論理的に相手に説明するうえで統計学の知識を持つことで
エビデンスをもって説明できるようになるのです。
こうした知識を中堅理学療法士・作業療法士として知っているか知らないかで、
臨床指導の技術は格段に変わります。
AとBのデータには相関関係がある。
こうした表現はよく聞くと思います。
こうした因果関係をデータ化し、相手に説得力を持たせるためにこうした知識をぜひ知っておくということもとても大切だと思いませんか?
こうした知識は症例発表にはとても大切な知識です。
症例発表に必要な知識であるということは、論文をこれから作成することも
論文をこれから読むためにも必要な知識なのです。
確かに論文をどのように読むべきなのか、どのように書くべきなのかは
学生時代には教えてもらう機会は少ないと思います。
しかしながら、これから臨床家として大成していくためには
こうした知識は欠かせません。
臨床家として成長していくために必要なことを弊社ではいろいろお伝えしていきます。
学生時代に教えてもらえなかった内容はぜひこのセミナーでチェックしてみてください。
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講師:鈴木 雄太 先生
九州栄養福祉大学 リハビリテーション学部
理学療法学科 助教
/ PT, PhD, JSPO-AT
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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