脳卒中片麻痺患者様の洗濯物干し練習の注意点

脳卒中片麻痺患者は、日常生活動作の中で洗濯物を干すという簡単なように見える動作にも難しさを感じることがあります。

しかし、この動作をリハビリテーションの一部として取り入れることは、患者様の回復と生活品質向上に寄与します。

本記事では、なぜ洗濯物干しは重要であり、どのようにリハビリテーションに組み込むべきかについて説明します。

 

日常生活動作における洗濯物干し練習は安全に行おう

選択物干し動作練習は、

  • 上肢の筋力
  • 手の巧緻性
  • バランス
  • 立位保持

など多くの機能的な要素を必要とする動作です。

リハビリテーションに取り入れることで、これらの機能を総合的にトレーニングできます。

しかしながらこの洗濯物干し動作は、複合的な動きで総合的にトレーニングできる反面、立位での不安定な環境で行うため、転倒などのリスクを含んでいるため注意が必要です。

 

洗濯物干しは、連続的な動作から成り立っています。

  • 洗濯物を取り
  • 服を広げ
  • ピンチで留め
  • ハンガーを掛けるなど

複数のステップが組み合わさっています。

これらの連鎖的な動作を訓練することは、日常生活のさまざまな動作に応用できます。

 

脳卒中片麻痺患者のリハビリテーションにおいて、機能的な動作の総合トレーニングとして非常に有益です。

患者の能力やニーズに合わせた計画的なアプローチを通じて、日常生活の一部としての自立度を向上させ、生活品質の向上に貢献します。

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脳卒中片麻痺のADLリハの進め方|掃除機がけや洗濯物干し動作を細分化したアプローチ法

 

講師:生野 達也 先生

動きのコツ研究所 所長 / 理学療法士

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