半側空間無視を呈する患者様のリハビリで重要なこととは?

半側空間無視は、脳卒中や外傷性脳損傷によって生じる代表的な高次脳機能障害の一つであり、リハビリテーションの現場において頻繁に遭遇する症状です。

患者は身体や空間の一側に注意を向けることが困難となり、食事で片側を食べ残したり、歩行時に障害物へ衝突したりするなど、日常生活に大きな支障をきたします。

こうした症状に対するリハビリでは、単に動作訓練を行うだけでは十分とは言えません。

特に重要なのは、患者自身が無視の存在に気づき、それを受け入れることです。

なぜなら、自覚のないままでは代償手段の獲得や行動の修正が難しく、転倒や事故のリスクが高まるためです。

 

そのため、教育的アプローチが非常に重要となります。

具体的には、日常生活の中でどのような場面で無視が影響しているのかを丁寧に説明し、実際の行動と結びつけることが重要になります。

鏡や動画を用いたフィードバックも有効であり、患者が客観的に自身の状態を捉える手助けとなります。

半側空間無視の改善には時間を要しますが、正しい理解を基盤とした関わりが、より安全で効果的なリハビリへとつながります。

今日は特に半側空間無視について重要なことについて解説します。

 

半側空間無視を呈する患者様のリハビリで覚えておくべきこと

半側空間無視を呈する患者様のリハビリにおいて、患者自らが自分の状態を理解することから始めるべきということを書きました。

そのために必要なことは感覚刺激の理解です。

無視されている側に対して意図的に視覚的、聴覚的、触覚的な刺激を与えることで、

徐々にその側に対する認識を促進します。

この過程では、患者が無視された側に注意を向けるよう意識づけることが重要です。例えば、無視された側にある物体や人に対して声をかけたり、触れたりすることで、患者の関心を引きつける必要があります。

 

そして環境調整も重要になります。患者様の生活空間において無視側に明るい色のものを置いたり視覚的に目を引くような配置調整が必要になります。

そうすることで、無視側に意図的に視覚的な刺激を増やすことで

意図的に無視側に向きやすい環境を作らなければいけません。

 

こうした半側空間無視を呈する患者様のリハビリで重要なことをこちらのセミナーでご紹介しています。

 

作業療法士のための脳科学的視点から学ぶ高次脳機能障害リハビリテーション|一括申込

 


講師:宮内 貴之 先生

湘南医療大学保健医療学部リハビリテーション学科作業療法学専攻

専門作業療法士(脳血管障害)

 

 

 

 

 

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