リハビリで覚えておくべき離床時の注意点とは?
急性期において、患者様が最初に離床するとなった場合、
あなたはかなり慎重に対応すると思います。
その際に血圧をチェックしたり、SpO2が下がっていないかなどびくびくしながら対応するのではないでしょうか?
私自身もかなり気を使って患者様の離床を促していたのを覚えています。
しかしながら今考えればそれだけでは不十分だったとつくづく思います。いろいろなことを勉強してきた今では、その際のフィジカルサインなどももっと考えて対応していれば、より効果的な離床を促して行けたのではないかと。
今日はこうしたお話をしてみたいと思います。
離床を促すうえで重要なフィジカルサインとは?
患者様が離床を進めていくうえでバイタルサインを測定し異常を確認することはとても重要です。
特に初回離床時は起立性低血圧が出現する可能性があるため
伸長に対応を進めていかなければいけません。
その時にバイタルサインばかり気を取られていては、患者様の身体に表れるフィジカルサインを見落としてしまいます。
起立性低血圧で考えられることと言えば、チアノーゼ症状がもっとも有名でしょう。
しかしながらそれだけではなく、患者様の息苦しさの訴えなど、患者様自身の感じ方をきちんと聴取して離床を進めていかなければいけません。
息苦しいという訴えは、肺血栓塞栓症としての症状の典型的なサインです。
こうした離床に伴うリスク管理がきちんとできているかどうかはとても重要になりますので、ぜひチェックしてみてください。
ほかにもある程度の経験値は必要ですが、やはりベースになるのはエビデンスや循環生理学に基づいたクリニカルリーズニングです。
今回は具体的な症例を通してクリニカルリーズニングの方法を学んで頂きます。
2024年 10月1日,8日(火) 20:00~21:30【オンライン開催】
若手理学療法士や作業療法士のための急性期心不全症例の離床について
講師:真鍋 周志 先生
医療法人渡辺医学会 桜橋渡辺病院
/ 理学療法士 / 呼吸療法認定士 / 認定理学療法士(呼吸、循環器) / 心臓リハビリテーション指導士 / 心不全療養指導士