認知症予防のために家族ができることとは?
- どのように認知機能は低下していくのか?
- 認知症発症・進行予防のメカニズムとは?
- 認知症予防のために脳を刺激するためにはどうすればいいのか?
こうした疑問を持ったことはありませんか?
私自身は家族がこうした問題に対して悩むことが増えてきました。
年齢的なものと割り切ることはできても、なかなか納得はできないものです。
少しでもこうした問題を解決するために自分自身ができることはないものか、
日々悩んでいます。
今日はこうした問題に対して考えてみたいと思います。
認知症予防のために私たちが考えるべきこととは?
日本人口の年齢別比率の変化に伴い、超高齢化社会に突入し始めています。
その渦中にある我々リハビリ職種は、認知症予防事業等に関わる機会が増えています。
一方で、完璧な予防法がない中で、認知症予防を強調することは、「認知症を発症したのは本人が予防しなかったからだ」と、認知症者に対する誤解や偏見につながるとの批判もあります。
こうした問題に対して我々医療従事者は正しい知識を持ったうえで
患者様に関わっていかなければいけません。
特に「予防」という点においては、病院受診に至るまでに我々家族が徹底的に関わりながら、予防をしていく必要があります。
他人事ではいられないのです。
そのためにはやはり外出機会を増やしたり、運動量を増やすということがとても重要になります。
実際のところ、週3回以上の運動習慣を持っていた高齢者は、認知症になるリスクが低いことが分かっています。
自分一人ではなかなか運動することができないと感じている方も増えているはず。私の親も同様です。だからこそ家族が関わることの重要性をぜひ皆さまにもお伝えできればなと思います。
認知症患者様の活動レベルを考えるうえで重要なこととは?
認知機能に問題がある患者様と関わると、こちらが評価や治療の指示をしても、その内容を正しく理解できなかったり、やっている最中の作業を患者様自身が説明できない場面に出会うことがあります。
例えば、上肢の動作訓練をしていても「今どんな動きをしていますか?」と尋ねると答えられない、あるいは全く違う説明をされることもあります。
これは単に記憶力の問題ではなく、注意機能や遂行機能、理解力といった複数の認知機能が影響していることが多いです。
セラピスト側は「指示を守れない=協力が得られない」と捉えがちですが、そもそも認知機能の低下により情報処理がうまくいかず、本人も自分の行動を把握できていない場合があります。
こうした場合は、指示の出し方や環境設定を工夫することが重要です。
- 短く具体的な指示を一つずつ出す
- 目の前で一緒にやって見せる
- 動作の目的を簡単に伝える
など、認知機能に合わせたアプローチが有効です。
患者様が安心して取り組める環境を整えることが、リハビリの質を高める第一歩だと感じています。
こうした活動レベルを評価するためにはどのようなことを学べばいいかを
エポックセミナーでは提供させていただいております。
認知症患者様の活動評価とリハビリ|活動・作業の観察から活動能力を読み解く
講師:小川 真寛 先生(神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 作業療法学科 教授)
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