2月の冨田先生実技講習会は動画視聴が可能です

新しいことを始めようとすると、一歩目が踏み出せなくて

もやもや考えてしまううちに苦手意識を持ってしまっていたりと

新しい環境や物事に対する動きが遅かったりすることは多々あります。

あなたもこうした経験をしたということはありませんか?

 

特に入院されておられる患者様にとってはこうした感情は日常茶飯事であったりします。

自分の身体の環境が変わり、日常生活においても変化が生じている。

様々な感情で、急激で一時的なものによってパフォーマンスは変化します。

これを情動と言い、ここを理解することが患者様のパフォーマンスにも影響します。

 

こうした内容に対して、我々理学療法士や作業療法士はどのようなかかわり、技術を提供していくべきなのかを、冨田昌夫先生に実技講習会でお話をいただきましたのでご紹介させていただきます。

 

パフォーマンスに影響を及ぼす情動系とはいったい何か?

情動系は、脳の中で感情に関わる重要な神経回路の総称です。

脳科学の分野では辺縁系と呼ばれる領域と深く関係しており、特に扁桃体、海馬、視床下部などが主要な構成要素です。

 

まず、扁桃体は恐怖や怒りなどの原始的な感情の処理に深く関与します。

危険な刺激に対して素早く反応する働きがあり、闘争か逃走かの判断を下す中心的な役割を果たします。

扁桃体の活動が過剰だと、不安障害やパニック障害の一因にもなると考えられています。

 

海馬は記憶の形成に関わる部位ですが、情動体験と記憶が結びつく上で重要です。

たとえば怖かった体験を鮮明に覚えているのは、扁桃体と海馬が連携して働くからです。

 

視床下部は、自律神経やホルモン系を介して、身体的な反応(心拍数の上昇、発汗、瞳孔拡大など)を制御します。

感情の変化が身体に現れるのは、この視床下部の働きによります。

さらに、前頭前野という理性的な判断を司る部位が情動系と密接に結びついており、

感情を抑える、理性で感情を制御する際に重要な働きをしているのです。

 

患者様のパフォーマンスを考えるうえで情動系を理解しよう

ご入院されておられる患者様は、様々な感情が渦巻いています。

その中において、早期離床、早期歩行を求められ

自分の感情を抜きにしてリハビリを行わなければいけないということは往々にしてあります。

 

なぜならご入院される前の自分の身体と

入院してからの自分の身体では、

患者自身の身体の変化に伴う

「動作イメージと実際の動きの違い」

が圧倒的に変わるからです。

 

例えばあなたが今までスポーツをしてきたとしましょう。

でもあることがきっかけでスポーツが何もできなくなったとしたら

あなたはどんな感情が渦巻きますか?

 

こうしたことを理解し、どのような言葉かけをすべきか

どのような動作指導を行うか

 

これが特に重要になるといっても過言ではありません。

 

失敗経験ばかり繰り返すとヒトは行動を起こしたくなくなることを理解しよう

例えばあなたが、大学受験を目指して勉強していたとしましょう。

模擬試験でいつもいつも同じ科目が及第点に届かない、なんて経験をした方もおられるのではないでしょうか。

 

私自身も苦手科目はありました。

そうした科目について、積極的に克服しようとしましたか?

それともその科目は捨てて、別の得意科目に挑戦しましたか?

 

ヒトは、苦手なことや失敗ばかり繰り返したことについては、自信を失ったり、新たな挑戦を避ける行動をとることがあります。

 

リハビリ現場においても、何度も失敗ばかり繰り返した行動については

ヒトはやりたくないなと感じる場面があってもおかしくないと思いませんか?

 

例えば、端坐位からの立ち上がりでいつも同じところで躓いているとしましょう。

そのためいつもセラピストや看護師に手伝ってもらっているとしたらどうですか?

 

失敗ばかり繰り返している行動は、次第にやりたくなくなり、

介護してもらうのが当たり前になってしまうような状態に陥ってしまいます。

 

こうした患者様の情動系について、きちんと理解し、どのような運動負荷を設定すべきなのか、どのような課題からリハビリを進めていくべきなのかを、今一度考えなおすことも重要かもしれませんね。

 

今までこうしたことについてオンラインセミナーで講習会を開催してきました。

2月にはその実技講習会を開催させていただきました。その内容は動画視聴が可能ですので是非チェックしてみてください。

 

2026年2月21日(土)20:00~(視聴期限:左記時間内から1週間)

【動画配信】患者さんに対する情動と報酬系へのアプローチの実際

講師:冨田 昌夫 先生

 



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