認知症患者様のリハビリを考える|脳科学的に考える5つのルール
認知症患者様のリハビリの重要性について考えたことはありますか?
認知症は加齢に伴って認知機能が低下する状態を指し、患者様の生活に大きな影響を及ぼします。
リハビリテーションは、身体的・精神的な機能の維持や向上を支援し、患者様の生活の質を向上させる貴重な手段となります。今回は、認知症患者様のリハビリの重要性について考えてみましょう。
認知症に対するリハビリの重要性とは?
前述したように、認知症患者様に対するリハビリテーションはとても重要だと言っても過言ではありません。
身体的な面で考えると、認知症患者様は活動量が圧倒的に低下し、自宅で引きこもりがちになったりします。そのため活動量は低下し廃用症候群を呈してしまいます。
こうなると不活動から筋力の低下を引き起こし、さらに活動量が低下してしまい転倒などのリスクが高まるという考え方ができます。
また、日常生活においても転倒リスクは高まっているだけでなく、徘徊などの問題を抱えることも容易に予想できると思います。
こうした時に安易に抑制してしまっていいのかと悩んだ経験はありませんか?
その時に我々セラピストにできることは
認知症の行動・心理症状(Behavioral and psychological symptoms of dementia以下BSPD)を理解することです。
BSPDは、認知症の症状として環境要因や身体要因、
そして心理要因などの影響によって生じる精神症状や行動障害のことを指します。具体的には興奮、不穏、妄想や大声、うつ症状や不眠、意欲の低下などです。
こうした問題を理解し、その原因を予防することが必要です。
そして自宅復帰率を高めたり、在宅生活の継続に繋げるためには必要なことです。
こうしたことを理解して、リハビリを進めるために、
群馬大学の山上先生は脳科学的に考える必要があると提唱してくださっています。
そのルールについてはこちらのセミナーで詳細にお話しいただけますので
ぜひチェックしてみてくださいね。
若手セラピスト向け脳神経学的視点から考える認知症のリハビリ|脳活性化の5原則

講師:山上 徹也 先生
群馬大学大学院 / 教授 / 理学療法士
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。