脳卒中片麻痺患者様の料理動作で考えるべきこととは?

あなたは片手でニンジンを切れますか?

こうした質問を出されたときに、あなたはどうやって料理をしますでしょうか?

 

脳卒中片麻痺患者様の日常生活動作練習において

料理動作はとても難しい行動であるといっても過言ではありません。

片手で作業をしなければいけないということもそうですが

料理は並行動作をしなければいけない作業です。

 

そのため脳卒中片麻痺患者様は、こうした作業に対して苦手意識を持つことが多く

なかなかリハビリにたどり着けないということも少なくありません。

 

こうした場合はどのようにリハビリを進めていくべきなのでしょうか?

今日はこうした内容についてお話してみたいと思います。

 

脳卒中片麻痺患者様がなぜ料理動作を苦手とするのか?

料理動作は日常生活動作においてかなり難しい作業であるといっても過言ではありません。

特に脳卒中片麻痺患者様においては、片手で作業をしなければいけないということだけでなく、

並列思考で物事を処理していかなければいけないからです。

 

例えばお湯を沸かしながら、包丁で食材を切り、お湯が沸いたらその中に食材を投入していく、というように、

二つの作業を並列に考えながら作業をしなければいけません。

 

これをデュアルタスクといいますが、こうした作業が難しいと感じる患者様はとても多いと私は感じています。

 

他にも立ちながら作業をするということも、デュアルタスクの一つでしょう。

そして何より立ちながら作業をするということは、とてもバランス能力を要求される内容であるといっても過言ではありません。

ですので、我々セラピストは立位での安定した作業を提供するために必要なことについて、徹底的にリハビリを進めていく必要があります。

 

こうした作業を安定的に進める方法に悩んでいるのであれば、

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理学療法士・作業療法士向け脳卒中片麻痺の認知神経リハを用いたADL治療|料理動作編

 

講師:生野 達也 先生

動きのコツ研究所 所長 / 理学療法士

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