脳卒中片麻痺患者様の更衣動作のリハビリの進め方とは?

脳卒中片麻痺患者様の更衣動作は麻痺側上肢の袖をを通して、次に健側上肢へ、という流れで服を着る方法を指導すると思います。

しかしながらその際の座位バランスや上肢のリーチ動作など、

我々理学療法士や作業療法士は様々なことを考えてアプローチを検討していかなければなりません。

 

特に健側上肢の動きに関しては、対側へのリーチに加え、頭部後方への挙上や体の後ろへのリーチ動作などかなり大きな課題を要求されるため、

脳卒中片麻痺患者様の日常生活動作においてとても高度な動作としても有名です。

その際に考えておくべきことは何かを今日はご紹介します。

 

片麻痺患者様の更衣動作における重要な要素とは?

脳卒中片麻痺患者様の更衣動作には、安定した座位姿勢の獲得に加え、

その安定した座位保持の中で、健側上肢を自由に動かせる能力が求められます。

 

この健側上肢の動きについては前述したように対側へのリーチ動作や頭部後方へのリーチ動作、体幹後方へのリーチ動作など様々な動きを要求されるため、

その際の重心移動の偏移を支えるだけの安定した座位保持能力が重要ですし、

特に頭頚部の回旋や側屈の動きをきちんと確保しておくことが求められます。

 

こうした更衣動作は手順を伝えることにとどまってしまい、

実際のところ日常生活の中で患者様が自立に至らないという状況はよく目にします。

 

エポックセミナーでは、更衣動作の戦略(パターン)について考え、

四肢の動きに伴う体幹の選択的運動をどのように促通するかを学び、具体的な問題解決につながる内容を紹介しているセミナーがあります。

もしこうしたことに悩んでいるのであればこちらのセミナーをチェックしてみてください。

2024年9月26日(第四木曜日)20:00~21:30【オンライン開催】

理学療法士・作業療法士のための脳卒中片麻痺の上肢機能評価とADL練習法|更衣動作の獲得(上衣操作)

 

講師:北山 哲也 先生

森山脳神経センター病院 / 理学療法士 / IBITA / JBITA Bobath Basic Course Instructor