がん患者様の苦しみと葛藤に寄り添うために必要なこととは

がん患者様のリハビリテーションは難しい。

そう感じる方もおられるのではないでしょうか?

私自身、初めて働いた病院ではホスピス病棟があり、担当させていただいたことがあったのですが、その時も様々な葛藤を胸に担当させていただいていました。

 

それから幾月が経ち、自分の家族にがんが見つかって、手術に至るまでに関わる中で、改めてこの難しさを痛感せざるを得ません。

今日はこうしたお話をさせていただきます。

 

がん患者様の苦しみと葛藤に寄り添う努力の難しさとは

がん患者様のリハビリを担当するということは、患者様の最後まで寄り添うということだと私は感じています。

今まで担当してきた患者様も様々な葛藤を私に話してくださいました。

もちろん、話す内容は厳選されていたと思いますが、時には感情を伝えてくださる方もおられました。

 

こうした患者様の苦悩や葛藤と共に、寄り添っていくべきだなと割り切って対応してきました。

しかし家族にそれが見つかったとなっては、自分自身冷静でいられなかった部分もありました。

そうした意味では、今までのかかわりはどこか他人行儀だったんだなと痛感しています。

 

疼痛や呼吸困難、全身倦怠感の影響によりリハビリテーションどころではないという場面にも遭遇します。そして家族だからこそ、それをストレートに伝えてくれるのです。

今まで自分のかかわりは本当に正しかったのかと考えさせられました。

まだまだこれから付き合っていくことになりますが、常に考え続けたいと思います。

 

さて、もしあなたががん患者様のリハビリを担当しているのであれば、

こちらのセミナーをぜひチェックしてみてください。

2024年11月5日(火)20:00~21:30【オンライン開催】

緩和ケアにおけるがん患者の身体症状に対するリハビリの考え方

 

井上 順一朗 先生

神戸大学医学部附属病院

国際がん医療・研究センター 

理学療法士