がん患者様の苦しみと葛藤に寄り添うために必要なこととは
がん患者様のリハビリテーションは難しい。
そう感じる方もおられるのではないでしょうか?
私自身、初めて働いた病院ではホスピス病棟があり、担当させていただいたことがあったのですが、その時も様々な葛藤を胸に担当させていただいていました。
それから幾月が経ち、自分の家族にがんが見つかって、手術に至るまでに関わる中で、改めてこの難しさを痛感せざるを得ません。
今日はこうしたお話をさせていただきます。
がん患者様の苦しみと葛藤に寄り添う努力の難しさとは
がん患者様のリハビリを担当するということは、患者様の最後まで寄り添うということだと私は感じています。
今まで担当してきた患者様も様々な葛藤を私に話してくださいました。
もちろん、話す内容は厳選されていたと思いますが、時には感情を伝えてくださる方もおられました。
こうした患者様の苦悩や葛藤と共に、寄り添っていくべきだなと割り切って対応してきました。
しかし家族にそれが見つかったとなっては、自分自身冷静でいられなかった部分もありました。
そうした意味では、今までのかかわりはどこか他人行儀だったんだなと痛感しています。
疼痛や呼吸困難、全身倦怠感の影響によりリハビリテーションどころではないという場面にも遭遇します。そして家族だからこそ、それをストレートに伝えてくれるのです。
今まで自分のかかわりは本当に正しかったのかと考えさせられました。
まだまだこれから付き合っていくことになりますが、常に考え続けたいと思います。
がん患者様の痛み治療に覚えておきたい電気刺激療法の効果とは?
あなたは近年がん患者様のこうした痛みに対して
運動療法やTENS(経皮的電気神経刺激)といった物理療法の有用性が注目され、
多くの研究でその効果が報告されています。
これらの痛みは、障害受容性疼痛と神経障害性疼痛が混在することが多く、
薬物療法のみでは十分な緩和が得られない場合もあります。
そのため電気刺激療法は安全性の高い補完療法として注目されているのです。
こうした治療効果について一度学んでみませんか?
もしあなたががん患者様のリハビリを担当しているのであれば、
こちらのセミナーをぜひチェックしてみてください。
2025年7月30日(水)20:00~21:30【オンライン開催】
がん疼痛に対する経皮的電気刺激療法(TENS)の効果と実践方法

井上 順一朗 先生
神戸大学医学部附属病院
国際がん医療・研究センター
理学療法士