高齢者のリハビリにはカロリー摂取が重要な理由とは?

リハビリテーションは、身体的な機能を回復させるための重要なプロセスです。

近年ではその効果を最大限に引き出すために栄養学の知識が不可欠であることが認識されています。

リハビリにおける栄養の重要性は、さまざまな観点から説明できます。

こうしたリハビリに対する栄養学的な知識がなぜ重要なのかを今日は解説してみたいと思います。

 

リハビリに栄養学的な知識が必要な理由とは?

あなたは学生時代にトレーニングの一環でプロテインを飲んだことはありますか?

高校生時代にスポーツをしていた方は、こうした経験をされたということもあると思います。

 

なぜプロテインを飲むのか?

それは筋肉量を増大させるためですよね?

 

でも普段の食事でたんぱく質や糖質をきちんと摂取していると思います。

学生時代の食事量は半端ではないくらい多かったと思います。

でもそれ以上にプロテインを摂取していました。

 

それはなぜでしたか?

 

食事量では必要なたんぱく質が足りないからです。

 

これはリハビリにおいても同様のことが言えます。

患者様の食事内容をチェックしたことはありますか?

病院食と言えば、塩分控えめの少しの食事内容というイメージかもしれません。

しかし患者様によって一般職や病態食などいろいろ変わっているのです。

 

そのため一日800kcalの食事や2100kcalの食事まで幅広く設定している病院もあるくらいです。

 

その食事をきちんと食べれているのか、

必要な栄養素を獲得できているのかをきちんとチェックして、

そのうえで運動負荷量を考えるということが

リハビリにおいても重要だと思いませんか?

 

栄養学的知識は褥瘡予防にも重要な役割を担います

病院であれば看護師さんや医師が患者様の栄養面の管理をしてくださいますので、その点お任せしていれば大丈夫という認識の理学療法士や作業療法士は多いと思います。

しかし訪問現場においてはそうは言っていられない現状もあります。

特に寝たきり患者様の栄養面はしっかりチェックしておかなければいけません。

 

例えば褥瘡について考えてみてほしいと思います。

褥瘡の原因は長時間の寝たきりによる皮膚の圧迫や軟部組織のズレといった物理的要因のほかにも、基礎疾患の持続や低栄養など、様々な要因が考えられます。

 

こうした栄養学的知識がきちんと理解できていないと、

今本当に離床して長時間の車椅子座位を提供すべきなのかという疑問を持つことができません。

もしかすると食事環境の再検討などが重要なのかを改めて考えておく必要があります。

 

褥瘡はアルブミン値が低下したり、貧血になったり、皮下脂肪が減少すると、

低栄養状態取りなり褥瘡が発生しやすくなってしまいます。

栄養面のチェックにより適切な栄養素の補給が必要になりますので、栄養療法を行っていく必要があるのです。

 

もちろん、運動をすることで血流の改善などを図ることもとても重要です。

しかしそもそもの血液量が足りてなかったり栄養状態が不良であるという状況をきちんと理解することもとても重要になるのです。

 

こうした視点を持てるかどうかは、リハビリ現場における我々理学療法士や作業療法士もしっかりと考えていく機会を持つ必要があります。

 

こうしたリハビリ栄養の知識はエポックでは徹底的に学ぶことができます。

もしあなたが興味があるならチェックしてみてください。