理学療法士や作業療法士が脳画像をチェックすべき理由とは?
リハビリテーションは単に身体機能を回復させるだけのものではありません。
患者さんの心理的なサポートや社会復帰、そして生活の質(QOL)の向上まで含めて考える必要があります。
特に脳血管疾患を発症した場合、その影響は身体だけでなく、認知機能や感情面、日常生活全般に及ぶことが多くあります。
そのため、患者さんがどのような場面で困難を感じるのかを把握し、適切なサポートを行うには、脳のどの部位が損傷を受けているのかを理解しておくことが不可欠です。
ここで重要になるのが脳画像の活用です。
脳画像を読み解くことで、麻痺や言語障害、注意障害などの症状がどの程度現れる可能性があるのかを予測できます。
これにより、リハビリの目標設定やアプローチ方法をより具体的かつ効果的に立てることができます。
リハビリ職種が脳画像を確認することは、患者さん一人ひとりに合ったオーダーメイドの支援を行うための大切な手がかりなのです。
今日は、なぜリハビリにおいて脳画像の理解が重要なのかをお伝えします。
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リハビリ職種が脳画像をチェックすべき理由とは?
脳画像を通じて、脳の損傷や病変の状態を可視化することができます。
これにより、医療従事者は患者の具体的な問題を理解しやすくなり、リハビリプランをより適切に立てることが可能になります。
例えば、脳卒中や外傷性脳損傷の患者において、
どの領域が影響を受けているのかを把握することで、
特定の運動や認知機能に焦点を当てたリハビリを行うことができます。
こうした障害部位を理解することで、どのようなトレーニングが必要なのかを推測することができます。
次に、脳の障害を受けた後、どのような状態にあるかをチェックすることで、回復の程度を理解することができます。
今は危険な状態にあるのか、それとも状態的に比較的安定していることで運動負荷量を高めることができるのかがわかります。
脳画像のチェックを行うことで予後を予測できるようになろう
こうした運動負荷量や症状の予測を立てられるようになったのなら
患者様が将来どのような生活を送られる可能性があるか
生活の中でどのような問題を抱えるのかを予測できるようになりましょう。
これを予後予測といいます。
こうした予後予測を立てれるようにならなければ、今の時点でやるべきことしか見えず
将来的にどのような生活をしなければいけないかを推測することができません。
患者様の将来を予測しながらリハビリを進めていくためにも
脳画像をチェックする能力は必要になるのです。
日常生活の中でどのような問題が出てくるのかを予想するために脳画像はチェックしよう
例えば脳卒中片麻痺でADLは自立していたとしても、自宅復帰ができるとは限りません。
もちろん生活はできるかもしれませんが、自宅復帰をするためにはそれだけでは不十分なのです。
- ご家族様のサポート
- 社会資源の活用
- 環境調整
様々なことを考えて自宅復帰のサポートを行っていかなければいけません。
そのためにはどの状況でどんな問題が出現するのかを理解するためにも
脳画像をチェックすることはとても大切になります。
こうした知識を学ぶ機会がエポックオンラインセミナーでありますので、もし興味があればチェックしてみてはいかがでしょうか?
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講師:田岡 知代 先生
おさか脳神経外科病院 / 理学療法士 / 香川県理学療法士会 理事
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