注意障害を呈する患者様のリハビリのすすめかたとは?

急性期脳卒中後には約80%の方が何らかの高次脳機能障害を呈すると言われています。

急性期リハビリテーションでは脳卒中に限らず、

低酸素脳症や脳症など脳器質病変を伴う疾患を目にする機会も多いのではないでしょうか?

こうした症例のリハビリについては様々な環境調整を考えて対応しなければいけません。

なかなか集中して取り組めないという患者様もおられるでしょう。

その場合あなたはどのような工夫をして対応していますか?

今日はこうした症例のリハビリについて考えてみたいと思います。

 

環境に配慮した脳血管疾患のリハビリを考えよう

注意障害を持つ患者様のリハビリにおいて、

環境の整備は非常に重要な要素です。

 

まず、静かな空間を確保する必要があります。外部からの雑音や視覚的な刺激を減らすため、リハビリを行う環境はできるだけシンプルに保つことが望ましいです。

 

また、照明も工夫が必要です。明るすぎる光やちらつく光は注意を妨げることがあるため、柔らかい間接照明を使用することで安心感を与えることができます。

 

さらに、視覚的な手がかりを用いることも効果的です。

訓練に必要な道具や資料は整理整頓し、見やすい場所に配置します。

色分けやラベルを活用することで、必要なものをすぐに見つけられるようにすることも大切です。

また、注意を集中させるために、リハビリの際には視覚や聴覚の刺激を最小限に抑え、シンプルなタスクを設定します。

 

こうした環境に配慮してリハビリを進めることが注意障害の患者様には重要になります。

もしあなたが注意障害の患者様のリハビリを担当することになるならこうしたことを頭の片隅において対応してみてはいかがでしょうか?

 

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作業療法士向け脳血管障害の高次脳機能障害に対する評価とリハビリ|全般性注意障害、遂行機能障害編