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「もったいない」という感覚を大切にしましょう

 皆さんもご存知のように、日本には伝統的に「もったいない」という言葉があります。

 このところの経済発展にともない、”死語”に近いところまで存在感が薄くなった時期もありましたが、近年、各方面でその言葉の価値が見直されているようで、実に喜ばしいことです。

 薬膳では、身の回りにある日常的な食品を適した形で身体に取りいれることを重視しますから、日本の「もったいない」という伝統的な考えは、 薬膳の考えかたにじつにしっくり来るのです。

 ただし、現状を食品関連の統計数値で見ますと、エネルギーベースでの食糧自給率が40%(2008年発表値)と諸外国に比べて低いのにもかかわらず、食品廃棄物1900万トン(年間)にも達しています。これは「日本での米の年間消費量の約2倍にも達し、天罰を畏れぬ驚異的な」数字です。

 せっかく「もったいない」という感覚があっても、なかなか現実の効果として表れてはいないようです。 これはまさに、世の消費者である皆さんが「手軽さ」を求め続けた結果、”スーパーマーケット、ファストフード文化”を享受して来たツケであると考えるべきでしょう。 食品の大量消費と大量廃棄を前提としていては、近い将来、必ずやバチが当たる時が来ると覚悟すべきではないでしょうか。